薄着にダウン?
今から10年以上前ですが、初めてダウンジャケットを購入して着てみた時は衝撃でした。
それまでの私は、非常に寒がりなので、着ぶくれして格好悪いと思いつつも、とにかく重ね着して冬の寒さをしのごうとしていました。しかしいくら重ね着しようとも、寒いものは寒い、といった感じでした。
それがダウンジャケットに会い、それ1枚着るだけで、相当暖かくなることを知り、冬時に欠かせないものとなりました。
それから月日は流れ、より体を温めたいと思うようになり、重ね着の上にダウンジャケットを着るようになりました。ところがこのダウンの中に重ね着というのは、意味がないどころか、かえって保温を妨げていることを最近のニュースで知りました。
ダウンジャケットの中にある羽毛は、体温に反応して羽が膨らみ、それにより熱を逃がさないようにしている、という基本的な仕組みがあるようです。よって体温を効率よく羽毛に伝えるため、ダウンジャケットの中はより薄着にし、地肌と羽毛とを直接的に触れるようにしたほうがいいそうです。ダウンジャケットと地肌との間にたくさん服を着れば着るほど逆効果なのです。
なぜダウンジャケットの中にたくさん着こむようになってしまったのか。それは直にダウンジャケットに触れると最初とても冷たく感じるからです。よっぽど綿のほうが最初は暖かく感じます。だからダウンジャケットと地肌は直接触れたくないと思うようになったのです。
正しいダウンジャケットの着方は、最初は冷たいですが、そのうち他の素材よりも暖かく感じるようになるので、中は極力薄着にしておく、ということです。
私は今までダウンジャケットを効果的に使えていなかったようです。これは羽毛布団にも言えることで、羽毛布団で寝るときは極力薄着のほうがいいようです。おかげで就寝時も以前より快適になりました。
ダウンジャケット自体を知ったときはもちろん衝撃的でしたが、ダウンジャケットの中は極力薄着のほうがいいと知ったときは、さらに衝撃的でした。